IBM Tivoli

取り組みの姿勢

SOLPACにおけるTivoliビジネスへの取り組みについて

SOLPAC トップインタビュー

――Tivoliビジネスのきっかけを教えてください

SOLPACではコンサルティング事業部の事業部長としてさまざまな運用案件に関わらせて頂いており、「継続と安定」を目標にビジネスを展開していました。その反面でSEにとって運用とは、24/365ノンストップで業務を行なうため、いわゆる3K(「きつい」「帰れない」「給料が安い」)の世界です。 そのようなビジネス環境において、SEにモチベーションや誇りをもってもらいたいと思っていました。即ち、低スキル、低コストから高スキル、高付加価値のビジネスへのシフトを模索していました。その様な背景の中で、日本にITIL(※注訳1)を推進するITSMFという団体の活動を知ることとなり、非常に興味を持つに至りました。業界のデファクト・スタンダードと認知されているITILプロセスは、いわば運用の教科書です。それに基づいて業務プロセスの上流から下流まで参画できることは重要であり、若いSEにとっても有意義であると思います。
また、SOLPACが運用を行なった現場にて独力で構築した体制が、奇しくもITILで提言されている体制と瓜二つでした。このことで私はSOLPACでもITILは実践可能だと確信を持ちましたので、資格の取得も奨励し、本格的にITILを標準として推進していくこととなりました。 一方、IBMではITILに関するソフトウェアの買収を進めており、その代表格がTivoliでした。 このTivoliのスキルをSOLPACで習得することで、高付加価値、高品質なサービスを上流から下流まで一気通貫のビジネスを展開することが可能だと思いました。 非常に夢を感じますね。

※注訳1
ITIL(IT Infrastructure Library)®とはITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークです。1980年後半に英国の政府機関が作成・文書化をし、IT運用における実際の知識・ノウハウが集約されています。ITIL®を啓蒙・推進するユーザフォーラムのitSMFには世界中で1000以上のメンバが参加しており、ITIL®は欧米で業界のデファクト・スタンダードと認知されています。

ITサービスマネジメントとは顧客要件を満たす品質の高いITサービスの計画・開発・提供・維持に必要なプロセスを、サービスレベル合意書における定義と合致する様に構築してゆくアプローチです(ITSMF ホームページよりhttp://www.itsmf-japan.org/itil/index.html)。

――SOLPACのTivoliビジネスについて教えてください。

日本では運用は"コスト"という認識が強いですが、アメリカをはじめとする海外では運用をとりまく環境はITILによって変化をみせています。
即ち、運用はコストではなく、運用は投資でありサービスマネジメントであるという考え方です。そのためには、的確な計画のもとに継続的なPDCAサイクルを運営することで利益のでる仕組みを創ることが肝要です。
現在、SOLPACでは人材の育成を第一としています。
若い人材に継続的に投資をおこない、新しい技術や資格を蓄えることが重要だと考えています。その為にはビジネスパートナー間の結びつきが不可欠です。
より多くの、ひとつでも多くのパートナーとビジネスを協業して社会に貢献することによって高スキル集団へのシフトを行っていきます。
これまでのビジネスでは十分な手応えを感じています。
いずれ日本をとり巻く環境がITILによって変革をせまられた際にSOLPACはサービスマネジメントの先駆者となるべく、新しい技術、製品知識をいち早く取り組くむことによって社会インフラをつくる企業を目指します。

――今後のTivoliビジネスの展開について

ITILをきっかけとして日本にサービスマネジメントを浸透させていきます。
SOLPACは創業よりIBMi(AS/400、iSeries、Systemi)の高い技術力をもって、中堅中小企業へのビジネス展開を強みとしており、今後は総合的な技術者の育成に加えて、TivoliビジネスにおけるWhy SOLPACのバリューを確立していきたいと思います。
IBM Tivoliの製品に対し、SOLPACが新しい価値をあたえたソリューションを提供することで汎用性の高いテンプレートビジネスを展開していくことを考えており、クラウドコンピューティングも視野にいれています。
それによって海外展開や、OEM販売など、より一層のビジネスパートナーとの協業を充実させていきます。
資産管理をはじめとする様々なSOLPAC Tivoliソリューションで社会に貢献できるよう、Why SOLPACのバリューを持ってより高付加価値なビジネス展開を推進していきます。