LOUDEL Cloud Defence

Microsoftはあくまでプラットフォームを提供しているに過ぎないため、ユーザー側のミスやトラブルによるデータ消失には責任を負いません。例えば、操作ミスでファイルを削除してしまったり、パソコンのエラーで消去してしまった場合などは、M365のクラウドからもファイルが⾃動的になくなります。

ランサムウェアに感染し、クラウドにもファイルがアップされていた場合、感染はアップされたフォルダやドライブに広がります。他端末からアクセスした場合、そのパソコンも感染する可能性があります。感染すると、暗号化され解読できなくなります。解読できるよう攻撃側に身代金を払ったとしても、解除鍵を入手しても復号化できる保証はありません。バックアップを取れば、ファイルやバージョンを遡って感染前の状態に復元することが可能です。​

社員が退職してM365のアカウントを削除することになった場合、ユーザーのメールなどは完全に消えてしまいます。​訴訟などが起こった場合、退職した社員のメールデータが証拠として提出を求められる可能性があります。また、各種法律で業種によっては長期保管が必須になるため、バックアップは必要です。​

退職直前の社員が、証拠隠滅のために重要なデータを削除するリスクに備えてデータをバックアップしておくことが必要です。​例えば、何かの不正を行い、証拠となりそうなファイルやメールを計画的に削除して、会社に損害を与えるというケースです。会社に何らかのダメージを与えることが目的になるものは、リスク管理の観点で備えておくことは非常に重要です。​

Microsoftのクラウドは安定性に優れており、サービス側で重大なトラブルが発生することはほぼありません。​しかし、2022年7月のような大規模障害が皆無ではありません。​​このような事態に陥っても、バックアップがあればデータの復元や、ダウンタイムを回避してビジネスの継続性が確保できます。