『取引先マスタ』画面を開くには、メインメニューの「取引先→取引先マスタ」をクリックします。
ここで、取引先の検索、新規取引先の登録、既存の取引先情報の変更を行います。
『取引先マスタ』画面は、ヘッダと複数のタブページで構成されています。
取引先マスタには、取引先名称、電話番号、担当者、住所、取引に使用する通貨、支払条件といった情報を登録することが可能です。また、SAP Business Oneでは、「得意先」、「仕入先」、「リード」という3つのタイプの取引先を同じマスタで管理しています。
新規に取引先マスタを登録するには、メインメニューの 「取引先→取引先マスタ」 をクリックし、『取引先マスタ』画面を表示させます。次にメニューバーの 「データ→追加」 を選択します。
(1) 一般タブ
『一般』タブでは、取引先の一般情報(電話番号、FAX番号、Eメール、営業担当者など)を入力します。
(2) 担当者タブ
『担当者』タブでは、任意の数の取引先担当者の詳細情報を追加および変更することが可能です。
(3) 住所タブ
『住所』タブでは、取引先の請求先住所、支払先住所、および出荷先住所を設定します。
(4) 支払条件タブ
『支払条件』タブでは、取引先の支払条件、標準で使用する価格表、与信限度額などを設定します。項目設定の詳細については、影響のある各モジュールの章で後述します。
(5) 支払システムタブ
『支払システム』タブでは、取引先の支払システム情報を設定します。項目設定の詳細については、影響のある各モジュールの章で後述します。
(6) 会計タブ
『会計』タブでは、取引先の会計に関わる設定を行います。項目設定の詳細については、影響のある各モジュールの章で後述します。
また『会計』タブでは統制勘定の設定を行います。統制勘定とは取引先マスタに紐づけられる勘定科目であり、得意先の場合は債権、仕入先の場合は債務に当たります。取引先ごとに債権(得意先)の場合は適切な売掛金の勘定科目コードを、債務(仕入先)の場合は買掛金の勘定科目コードを設定します。新規に得意先を追加した場合は、債権の勘定科目コードは『G/L勘定設定』画面/『販売』タブ/『一般』タブの「国内債権」項目に設定されているコードが初期値として提案されます。また、新規に仕入先を追加した場合は、債務の勘定科目コードは『G/L勘定設定』画面/『購買』タブ/『一般』タブの「国内債務」項目に設定されているコードが初期値として提案されます。これらの初期値は追加時に変更することが可能です。
『G/L勘定設定』画面を開くには、メインメニューの「管理→定義→財務会計→G/L勘定設定」をクリックします。
債権・債務の統制勘定に設定された勘定科目コードは、売掛請求書(6.1、6.5参照)及び購買請求書(7.1、7.4参照)入力時におこる自動仕訳に使用されます。
(7) プロパティタブ
『プロパティ』タブでは、最大で64のユーザ定義のプロパティを使用して取引先を分類することができます。
プロパティの名称は『取引先プロパティ-定義』画面から変更することができます。『取引先プロパティ-定義』画面を開くには、メインメニューの「管理→定義→取引先→取引先プロパティ」をクリックします。