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6.12 締請求書

日本の商習慣では、得意先への請求は一ヶ月分の取引をまとめて請求します。SAP Business Oneでは、基本的には一つの取引で一つの請求書を作成するため、得意先への請求書は複数枚になります。しかし、各請求書に締日情報を持たせ、締日が同じ日の請求書をまとめて締請求書を作成することも可能です。

(1) 締日定義 -マスタ-

締請求書を作成するためには、売掛請求書の追加時に『会計』タブの「締日」項目に締日の日付を入力しておく必要があります。締日は『締日』の定義により、転記日付などから自動的に計算させることができます。『締日』画面の入力方法は『支払条件-定義』画面とほぼ同様です(6.5 <Point1>参照)。定義した『締日』は、『取引先マスタ』画面/『支払条件』タブの「締日」項目で得意先ごとに設定します。

『締日』画面を開くには、メインメニューの「管理→定義→取引先→締日」をクリックします。『取引先マスタ』画面を開くには、メインメニューの「取引先→取引先マスタ」をクリックします。

(2) 売掛請求書入力 -トランザクション-

『売掛請求書』画面で『締日』を設定した得意先を選択すると、『会計』タブの「締日」項目に自動計算された日付が入力されます。自動入力された日付は伝票上で変更することができます。更に『支払条件-定義』で日付計算の基準日を完了日(締日)にしている場合、「締日」項目の日付から計算された日付が「期日」項目に自動入力されます。

『売掛請求書』画面を開くには、メインメニューの「販売管理→売掛請求書」をクリックします。

(3) 締請求書 -トランザクション-

『締請求書』画面では、入力した売掛請求書から締請求書を作成します。『締請求書-選択基準』画面/『得意先別』タブで作成対象となる売掛請求書の選択条件を入力します。選択条件には「締日」「期日」「転記日付」「得意先」がありますが、ここでは「締日」「得意先」を指定する例を元に説明します。また「発行日」項目には、初期状態でシステム日付が入力されます。『締請求書-選択基準』画面を開くには、メインメニューの「販売管理→締請求書」をクリックします。

作成した締請求書を表示させるためには、『締請求書-選択基準』画面/『集計』タブで表示される締請求書の選択条件を入力します。作成済みの締請求書の印刷や、入金(9章参照)はここから行います。また、一度作成した締請求書を取り消すこともできます。

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