SAP Business Oneでは、販売管理の受注 (6.3参照)~出荷/納入(6.4参照)を行うまでの間に、ピッキングというステップを入れることができます。
ピッキングは『ピッキング/梱包マネージャ』画面から行います。『ピッキング/梱包マネージャ』では「未処理」、「リリース済」、「ピッキング済」という3つのステータスがあります。受注伝票を入力するとアイテムは全て「未処理」ステータスになります。ピッキングの準備がされたら、アイテムを「リリース済」ステータスに移動させます。「未処理」から「リリース済」ステータスの移動は、『ピッキング/梱包マネージャ』画面から行います。さらにピッキングが完了したアイテムは「ピッキング済」ステータスに移動されますので、出荷/納入を行います。
(1) ピッキングと梱包マネージャ 選択基準 - トランザクション -
『ピッキング/梱包マネージャ-選択基準』画面では、『ピッキング/梱包マネージャ』画面で表示するデータの選択を行います。選択条件として、受注伝票の「転記日付」や「出荷/納入/期日」、「倉庫」などを指定します。また一覧を表示させる時のデータの並び順を、「ソート条件」項目で選択します。
『ピッキング/梱包マネージャ-選択基準』画面を開くには、メインメニューの「在庫→ピッキングと梱包→ピッキング/梱包マネージャ」をクリックします。
『ピッキング/梱包マネージャ』画面の未処理ステータス一覧には、選択基準に該当する受注データが表示されます。さらに一覧には「リリース可能」数量が表示され、「リリース可能」数量分だけステータスをリリース済に変更することができます。「リリース可能」数量は下図の通り、「在庫」数量 - 「ピッキング済」数量 – 「リリース済」数量となります。リリース済ステータスに移動すると、移動した受注データに対してピッキングリストが作成されます。
受注データを「未処理」から「リリース済」のステータスに移動すると、『ピッキングリスト』が作成され、『ピッキング/梱包マネージャ』画面の「リリース済」一覧にピッキングリストデータが表示されます。『ピッキングリスト』画面を開き、ピッキング作業を行います。『ピッキングリスト』画面を開くには、メインメニューの「在庫→ピッキングと梱包→ピッキングリスト」をクリックするか、『ピッキング/梱包マネージャ』画面の「リリース済」一覧の「ピッキング番号」の矢印をクリックします。
納入先、納入日付が同じなどの理由で複数の受注データを同時にリリース済にした場合は、『ピッキングリスト』画面の一覧には複数データが表示されます。
(4) ピッキングリストから出荷/納入 - トランザクション -
『ピッキングリスト』画面または『ピッキング/梱包マネージャ』画面で「出荷/納入」ボタンをクリックすると、『出荷/納入』画面(6.4参照)が自動的に開き、「得意先」や「アイテムコード」、「数量」などが自動入力されます。「数量」に自動入力される値は、「ピッキング済」数量です。『出荷/納入』画面で「追加」ボタンをクリックすると、出荷/納入伝票の追加が完了します。