(1)自動仕訳と在庫ステータス
SAP Business Oneの生産モジュールには、製造指図書、生産出庫伝票、完成入庫伝票があります。基本的な流れですが、まず部品構成表を元に製造指図書を作成します。次に製造指図書を元に生産出庫伝票を入力し、部品構成表の構成品目の出庫を行った後、完成入庫伝票により製品の入庫を行います。
ただし、構成品目の出庫方法をバックフラッシュにしている場合、生産出庫伝票を入力する必要はありません。
生産出庫及び完成入庫伝票を入力すると会計上の取引が発生しますので、自動的に仕訳伝票(3.4(3)参照)が作成されます。各伝票入力時に作成される仕訳は以下の通りです。
各勘定の勘定科目コードは、「勘定コード設定単位」(5.3 (4)参照)が倉庫の場合は『倉庫-定義』画面/『会計』タブに設定された勘定科目コード、アイテムグループの場合は『アイテムグループ-定義』画面/『会計』タブに設定された勘定科目コード、アイテムレベルの場合は『アイテムマスタ』/『在庫データ』タブに直接入力された勘定科目コードになります。
SAP Business Oneは、生産モジュールと在庫モジュールが連動しているため、製造指図や生産出庫伝票、完成入庫伝票を入力すると在庫ステータスが変化します。各伝票入力時の在庫ステータスの変化は以下の通りです。
製造指図には標準製造指図、特殊製造指図、分解製造指図の3つのタイプがあります。