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13.3 標準生産プロセス 出庫方法-バックフラッシュ

(1) 標準製造指図入力 -トランザクション-

標準生産プロセスを行うためには、『製造指図』画面を開き、「タイプ」項目で「標準」「製品番号」項目で製品アイテムを選択し、「計画数量」項目に製品の生産数量を入力します。製品アイテムを選択すると、『構成品目』タブに『部品構成表』画面で定義した構成品目が表示されます。さらに「基本数量」項目には、製品一つあたりに必要な構成品目の数量が、明細の「計画数量」項目にはヘッダの「計画数量」項目に入力した数量分の製品を生産するために必要な構成品目の数量が表示されます。「基本数量」項目の初期値は部品構成表によりますが、『製造指図』画面で変更することもできます。

また構成品目の「出庫方法」はアイテムマスタに設定した方法になりますが、『製造指図』画面上で変更可能です。

『製造指図』画面を開くには、メインメニューの「生産→製造指図」をクリックします。

製造指図を入力すると、在庫ステータスが変動します。構成品目は「引当済」数量が増加し、結果として「利用可能」数量が減少します。製品は「オーダー済」数量が増加し、結果として「利用可能」数量が増加します。

(2) 完成入庫 -トランザクション-

構成品目の出庫方法がバックフラッシュの場合、生産出庫伝票は入力せず、完成入庫伝票から入力を行います。完成入庫伝票を入力するためには、まず製造指図の「ステータス」「リリース済」にします。その後、『完成入庫』画面を開き、「製造指図」ボタンをクリックして一覧から該当の製造指図データを選択します。

『完成入庫』画面を開くには、メインメニューの「生産→完成入庫」をクリックします。

完成入庫伝票を入力すると製品が生産されますので、自動的に仕訳伝票が作成されます。また構成品目の出庫方法がバックフラッシュの場合、完成入庫伝票の入力時に構成品目の出庫も行われますので、出庫の仕訳も同時に自動的に作成されます。

構成品目出庫の仕訳は、完成入庫の仕訳がおこった仕訳伝票内で同時に計上されます。

完成入庫伝票を入力すると、在庫ステータスが変動します。製品は「オーダー済」数量が減少し、「在庫」数量が増加します。「利用可能」数量の変動はありません。また、構成品目は「引当済」数量が減少し、「在庫」数量が減少します。「利用可能」数量の変動はありません。

完成入庫伝票の入力後、元となった製造指図の「ステータス」を終了にします。また『製造指図』画面、『集計』タブには生産に使用した構成品目の合計金額(原価)、生産した製品の合計金額、計画数量、完成数量などが表示されます。s

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