日本の商習慣では、仕入先からの請求は一ヶ月分の取引をまとめて請求されます。SAP Business Oneでは基本的には、一つの取引で一つの請求書を作成するため、仕入先からの請求書は複数枚になります。しかし、各請求書に締日情報を持たせ、締日が同じ日の請求書をまとめて締請求書を作成することも可能です。
(1) 締日定義 - マスタ -
締請求書を作成するためには、購買請求書の追加時に『会計』タブの「締日」項目に締日の日付を入力しておく必要があります。締日は『締日』の定義により、転記日付などから自動的に計算させることができます。『締日』画面の入力方法は『支払条件-定義』画面とほぼ同様です(6.5 <Point1>参照)。定義した『締日』は、『取引先マスタ』画面/『支払条件』タブの「締日」項目で仕入先ごとに設定します。
『締日』画面を開くには、メインメニューの「管理→定義→取引先→締日」をクリックします。『取引先マスタ』画面を開くには、メインメニューの「取引先→取引先マスタ」をクリックします。
(2) 購買請求書入力 - トランザクション -
『購買請求書』画面で『締日』を設定した仕入先を選択すると、『会計』タブの「締日」項目に自動計算された日付が入力されます。自動入力された日付は伝票上で変更することが出来ます。更に『支払条件-定義』で日付計算の基準日を完了日(締日)にしている場合、「締日」項目の日付から計算された日付が「期日」項目に自動入力されます。
『購買請求書』画面を開くには、メインメニューの「購買管理→購買請求書」をクリックします。
(3) 購買締請求書 - トランザクション -
『購買締請求書』画面では、入力した購買請求書から締請求書を作成します。『購買締請求書-選択基準』画面/『仕入先別』タブで、作成対象となる購買請求書の選択条件を入力します。選択条件には「締日」、「期日」、「転記日付」、「仕入先」がありますが、ここでは「締日」と「仕入先」を指定する例を元に説明します。また「発行日」項目には、初期状態でシステム日付が入力されます。『締請求書-選択基準』画面を開くには、メインメニューの「購買管理→購買締請求書」をクリックします。
作成した購買締請求書を表示させるためには、『購買締請求書-選択基準』画面/『集計』タブで表示させる購買締請求書の選択条件を入力します。作成済みの購買締請求書の印刷や、支払(9章参照)はここから行います。また、一度作成した購買締請求書を取り消すこともできます。