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10.5 請求書と入出金の照合

得意先から入金があったものの、どの請求書に対する入金なのかわからない等の理由で『入金』画面から非請求書ベースで入金し(10.4参照)、後日どの請求書かが判明した場合、「取引先→内部照合→照合」から非請求書ベースの入金データと請求書を照合させることができます。非請求書ベースの入金データと請求書を照合させると、お互いの金額が相殺されて『入金』画面に表示されなくなります。

ここでは入金処理のみ行いますが、支払処理についても同様です。

(1) 照合 - トランザクション –

非請求書ベースの入金データと請求書データを照合させるためには、『照合』画面の一覧から、非請求書ベースの入金データを選択し、さらに照合したい請求書データを選択します。

(2) 外貨取引の照合 - トランザクション –

外貨取引の場合、債権、債務計上日と入金、支払日で為替レートが違う場合、照合による消し込みを行った時に為替差損益が自動的に計上されます。

尚、為替差損益を計上する勘定科目は、債権消し込みの場合は、『G/L勘定設定』画面、『販売』タブ、『一般』タブの「為替実現差益」項目および「為替実現差損」項目に設定された勘定科目コード、債務消し込みの場合は、『G/L勘定設定』画面、『購買』タブ、『一般』タブの「為替実現差益」項目および「為替実現差損」項目に設定された勘定科目コードです。(2.10参照)

『G/L勘定設定』画面を開くには、メインメニューの「管理→定義→財務会計→G/L勘定設定」をクリックします。

(3) 異なる取引先の照合 - トランザクション –

『照合』画面で「複数取引先」項目にチェックをすると、取引先を複数選択することができます。異なる取引先を選択し、それぞれの請求書データを使用して照合を行うことができます。得意先でもあり、仕入先でもある取引先に対する債権、債務を相殺したい場合に使用できます。ただし、同じ取引先でも得意先用と仕入先用に別々に取引先マスタを定義しておく必要があります。(4.4参照)

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