SAP Business Oneには、財務会計、販売案件、販売および購買などの伝票を印刷するためのレイアウトが標準で用意されています。
各伝票の印刷イメージは、伝票画面を開いた状態で、メニューバーの「ファイル→プレビュー」を選択するか、ツールバーのをクリックします。
また、印刷レイアウトデザイナを使用してユーザ要件に合った独自のレイアウトを作成することが可能です。
印刷レイアウトデザイナを開くには、レイアウトを作成したい伝票画面を事前に表示させておく必要があります。ここでは、売掛請求書を例に説明します。メインメニューの「販売管理→売掛請求書」をクリックし、『売掛請求書』画面を開いた状態で、メニューバーの「ツール→印刷レイアウトデザイナ」を選択するか、ツールバーのをクリックします。
標準で用意されているレイアウトは、伝票名の末尾に「(system)」と記載されています。標準レイアウトは変更することができませんので、独自のレイアウトを作成するためには、レイアウトを別名で保存する必要があります。
『印刷レイアウトデザイナ』画面を開くと、メニューバー及びツールバーに以下のようなメニューが表示されます。伝票プロパティでは、印刷レイアウト全体の一般的な書式を定義します。『伝票プロパティ』画面を開くには、メニューバーの「印刷レイアウトデザイナ→伝票プロパティ」を選択するか、デザインテンプレートの外枠(白地)のエリアをダブルクリックします。
伝票プロパティは『一般』、『用紙フォーマット』、『グリッド』、『書式』、『画像』、『拡張』の6つのタブで構成されています。
(2)伝票プロパティの一般タブ
(3) 伝票プロパティの用紙フォーマットタブ
(4) 伝票プロパティのグリッドタブ
(5) 伝票プロパティの書式タブ
「印刷レイアウトのプレビュー」項目、「E-Mailレイアウト」項目にチェックを入れることにより印刷時、E-Mail送信時の書式を設定することができます。
ファイルパスを設定することで背景に画像を表示することができます。
(7) 伝票プロパティの拡張タブ
『拡張』タブは、ドイツのStamp-itアドオンのみに関連します。よって、日本では使用できません。
(8) エリアプロパティ
デザインテンプレートは7つのエリアから構成されています。各エリアの特徴は以下の通りです。
また各エリアは『項目索引』画面に一覧表示されます。
エリアプロパティでは、印刷レイアウト内の個別エリアの表示形式など定義します。エリアプロパティ画面を開くには、デザインテンプレート内の各エリアにカーソルを当てます。
エリアプロパティは『一般』、『内容』、『書式』、『境界』、『色』の5つのタブで構成されています。
(9) エリアプロパティの一般タブ
(10) エリアプロパティの内容タブ
ファイルパスを設定することで背景に画像を表示することができます。(伝票プロパティと同様 (6)参照)
(11) エリアプロパティの書式タブ
上記の項目のうち、「繰返エリアを非表示(空の場合)」、「繰返エリアを複製」、「繰返エリアの行」、「コピーする距離(ピクセル)」は繰返エリアのみに存在します。(12)エリアプロパティの境界タブ
(13) エリアプロパティの色タブ
各エリアのフレーム、バックグラウンド、グリッドの色を変更します。
(14)項目プロパティ
項目プロパティでは、個々の項目のプロパティを定義します。項目プロパティ画面を開くには、デザインテンプレート内の個々の項目にカーソルを当てます。
項目プロパティは『一般』、『内容』、『書式』、『境界』、『色』5つのタブで構成されています。
(15) 項目プロパティの一般タブ
(16) 項目プロパティの内容タブ
『内容』タブの「取得元タイプ」項目により、印刷内容をどこから取得するかが決定します。『一般』タブの「項目タイプ」が「テキスト」もしくは「バーコード」の場合((15)参照)、「取得元タイプ」項目で「フリーテキスト」、「データベース」、「論理式」、「システム変数」のいずれかを選択します。
ここでは例として、論理式を使用し明細行の数量合計を繰返エリアフッタに表示させます。
(17) 項目プロパティの書式タブ
『書式』タブでは、表示される項目テキストの書式を定義することができます。このタブに表示される項目は、『一般』タブの「項目タイプ」の選択により異なります。
(18) 項目プロパティの境界タブ
(19) 項目プロパティの色タブ