SAP Business Oneでは部門や領域を利益センタとして定義します。伝票作成時に利益センタを入力しておくと、そこで計上された費用や収益は、入力した利益センタに対して発生したものと判断されます。利益センタレポート((6)参照)や損益計算書を使用すると、発生した費用や収益を、部門別や領域別に把握することができます。
(1) 次元定義 - マスタ -
『次元』画面を開くには、メインメニューの「財務会計→管理会計→次元」をクリックします。次元(Dimension)とは利益センタの分類項目であり(前述の部門や領域に当たる)、最大5つまで使用することができます。
(2) 利益センタ定義 - マスタ -
『利益センタ-設定』画面を開くには、メインメニューの「財務会計→管理会計→利益センタ」をクリックします。
SAP Business Oneで使用する利益センタコードおよび名称を定義します。また、定義した利益センタが、どの次元に属するのかを定義します。
(3) 利益センタを使用した仕訳伝票入力-トランザクション-
『仕訳伝票』画面 (3.4 (3)参照)の明細領域の「配賦規則」項目で利益センタコードを選択します。利益センタコードは利益センタ定義で事前に定義します((2)参照)。
(4) 配賦規則定義 - マスタ -
『配賦規則-設定』画面を開くには、メインメニューの「財務会計→管理会計→配賦規則」をクリックします。配賦規則は、費用および収益を一つ以上の利益センタに割り当てる場合に使用します。
(5) 配賦規則を使用した仕訳伝票入力-トランザクション-
配賦規則を使用した仕訳伝票入力は、利益センタを使用した場合と操作は同じです。明細領域の「配賦規則」項目で配賦規則を選択します。配賦規則は『配賦規則-設定』で事前に定義します((4)参照)。
(6) 利益センタレポート-トランザクション-
『利益センタレポート』画面を開くには、メインメニューの「財務会計→管理会計→利益センタレポート」をクリックします。利益センタレポートを使用すると、各次元の利益センタの借方または貸方に転記されたすべての費用および収益を参照することができます。また、一定範囲の選択基準を使用して、表示する情報をフィルタ処理することもできます。
(7) 利益センタ階層を使用した利益センタレポート - マスタ - -トランザクション-
『利益センタ階層』画面を開くには、メインメニューの「財務会計→管理会計→利益センタ階層」をクリックします。利益センタ階層は、利益センタレポートで各次元間を階層的に表示させるためのレポートテンプレートを定義します。