はじめに
IBM i(AS400)は、企業の業務システムを構築するプラットフォームとして、30年以上の使用実績があり、
その活用分野は企業の規模や業種に依らず多岐にわたります。
しかし、IBM i(AS400)の登場以降の30年以上の歴史の中で、コンピューターの技術は様々な進化を遂げ、
30年以上前の時点では企業の業務システムで使用されることが一般的ではなかった他のプラットフォームも、
様々な形で企業の業務システムで活用されるようになりました。
他のプラットフォームとしては、かつてはクライアントPCでの文書作成等の作業を指向して誕生し、
その後にサーバーとしての機能も取り込まれたWindows Server等や、
かつては科学技術研究等の分野で主に活用されていたが、InternetやWebの技術が浸透したことで、
Web ServerやApplication Server等でも活用されるようになった、Linux/AIXなどのUNIXの流れを汲む各種OSが挙げられます。
このような他のプラットフォームに関しては、様々な技術動向のアップデートが報じられるのに対し、
当初から企業の業務システムでの活用を指向して設計されていたIBM i(AS400)は、
出される技術動向の情報量が相対的に少ないために、
最新の技術を活用することが、あたかも困難であるかのような印象を持たれることがあります。
しかし、IBM i(AS400)も常に機能は進化し続けていて、様々な各種最新技術が最新版のOSには取り込まれており、
且つ、当初から企業の業務システムでの活用を指向して設計されている点は、
現在においても、他のプラットフォームに対する優位性を示すものとなります。