本番環境としてのPower VS
本番環境として利用が増えてきたPower VSですが、その理由はいくつか考えられます。
まず、実績が増えてきたことにより、導入に対しての抵抗感が低くなったように思えます。これは特に日本特有の文化かもしれませんが、新しいものに対しては興味や関心より不安が勝ってしまい、なかなか本番環境として採用に踏み切れない傾向があります。それが時間の経過とともに他社での導入事例や実績が増え、採用しやすい状況になってきたのかもしれません。
2つ目として、HW/SWの保守サービスや販売の終了などに伴い、早急にシステム更改をしなければならないものの、あと数年でオープンシステムへのマイグレーションが決まっている場合などです。
長期のコストで見た場合、まだまだオンプレで保持するほうが安価ではありますが、短期で見た場合には、圧倒的にクラウド環境はコストメリットがあります。
このような場合には、PowerVSは非常に魅力的な選択肢として挙げられます。
このように様々な理由で、本番環境として利用が増えているPowerVSですが、移行において何を考慮しないといけないのでしょうか。
多くの場合、オンプレ環境であろうが、クラウド環境であろうがシステムの挙動は変わりません。
もちろん、クラウド環境にする場合、ネットワークセグメントの変更がありますので、いくつかのアプリケーションの変更は必要かもしれません。
そんな中オンプレ・クラウド環境の差異として一番に考えないといけないのがバックアップの運用です。