2.デジタル化との違い
よく「DX」は「デジタル化」と混同されます。勿論、どちらもデジタル技術を用いることに違いはありませんが、デジタル技術を用いる目的が両者では大きく異なります。
「デジタル化」は業務の効率化を目的としています。
例えば、「印鑑を廃止して電子印鑑にする」とか「紙の申請書類を廃止してインターネットでの申請を可能にする」などが考えられます。
コロナ流行初期に話題に上がった、印鑑を押すためだけに出社しなければならない等の問題を解決でき、それによって従業員の業務の効率化が図られます。
「DX」は、新しいビジネスの仕組みを構築することを目的としています。
例えば、「DVD等のレンタルショップを廃止して、サブスクリプション制にする」などが考えられます。
企業としては、延滞金の回収や、未返却、破損等の問題の解決を省くことができ、顧客からすれば、わざわざお店まで借りに行ったり、返却しに行ったりする手間が省けます。
現在、サブスクリプション制の動画配信サービスは数多くありますが、これらは、まさにこれまでになかったビジネスの仕組みを構築していると言えます。