ニュース

【SAP Business One 10.0】インボイス制度について その1

サービス2022.09.09

適格請求書とは?

適格請求書とは、令和5年10月から開始予定の、インボイス制度(適格請求書保存方式)により制定される新たな規格の請求書のことです。
今までの請求書との一番の変更点は『伝票事の税額の端数処理は税率別で一回まで』という決まりができたことです。
今現在、個々の商品ごとに税額を計算、端数処理を行った後に伝票の総額を計算する方式を取っている請求書は、適格請求書に適合していないということになります。

例:端数処理が切り捨ての場合

現在のSBO設定が税額の端数処理を明細毎に行うようになっているかの確認方法

SAP Business One 10.0(FP2111)以前のバージョンでは、ユーザーサイドの設定に応じた形で端数処理を行っています。
税額の端数処理を明細毎に行うようになっているかは、
管理モジュール ⇒ システム設定 ⇒ 伝票設定
から「行ごとに税額の端数を処理」のチェックボックスを見ることによって確認できます。



チェックボックスが☑の場合は、明細毎に端数処理が行われていて、インボイス制度に適合しない形になっております。
また、これは税額の端数処理を明細毎に行うようになっているかの確認方法であり、インボイス制度に対応すうる請求書を印刷するためにはレイアウト修正を行い、表示形式をインボイス制度に適した形に修正する必要がございます。
そのため、チェックボックスのチェックがついている場合は、チェックを外していただく必要がございますが、併せてレイアウト修正が必要になります。

また、今回のインボイス制度に伴い、修正対象レイアウトとなるのは、国内伝票の下記3点となります。

  1. 納品書
  2. 個別請求書
  3. 月次請求書
詳しいレイアウト修正内容につきましても今後のニュースにてご紹介させていただく予定です。

次回「インボイス制度下での締請求書や月次請求書の扱いについて」