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Thomas J. Watson Research Centerを訪問 / 米国IBM先端拠点 視察ツアーDay2レポート

トピックス2025.05.20

5月5日~8日にボストンで開催された「IBM Think 2025」への参加者とともに、5月8日・9日の2日間にわたり米国IBMの主要施設を巡る視察ツアーを実施しました。
2日目となる5月9日は、IBMの研究開発の中核拠点であるニューヨーク州ヨークタウンハイツの「Thomas J. Watson Research Center」を訪問しました。(Day1のレポートはこちら

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「Thomas J. Watson Research Center」は、IBM Researchが世界12カ所に展開する研究所の本部であり、世界最大規模の産業研究機関として知られています。1961年の設立以来、1,500名を超える科学者・エンジニア・デザイナーが在籍し、次世代コンピューティングの創造に取り組んでいます。
同研究所からは、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、リレーショナルデータベース、現金自動預け払い機(ATM)、DRAM、Fortran言語など、日常生活や社会に広く影響を与える革新的な技術が多数生み出されてきました。
現在は、生成AI「IBM watsonx」や2nm半導体、最新型の量子コンピューター「IBM Quantum System Two」など、先端領域の研究開発が進められています。

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施設内に設けられた「Think Lab」は、AI、量子コンピューティング、半導体、ネットワーク通信などの分野における技術的ブレークスルーを目指し、IBMが顧客企業やパートナーと未来を共創するための戦略拠点です。
各セッションでは、IBMが描く10年以上先の技術ロードマップをベースに、近い将来に訪れるとされる社会や産業の変化について、分かりやすい形で紹介されました。

また、昨年発表された「IBM Quantum System Two」と理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」を接続する共同プロジェクトも紹介され、世界最大級の研究機関で生まれた技術が、国境を越えて日本の研究にも活用されていることを実感する機会となりました。
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現地で先端研究に直接触れることで、IBMの技術力とビジョンをより具体的に理解し、それらを活用したソリューション提案へのヒントを得ることができました。
今後もソルパックは、米国IBMおよび日本IBMとの連携をさらに深め、技術革新を支える実践的なソリューションの提供に努めてまいります。

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本視察ツアーには、IBMビジネスパートナーコミュニティ「愛徳会」の会員企業を中心に、11社18名の皆さまにご参加いただきました。
ツアーの最後には、ニューヨークの老舗ステーキハウス「SPARKS STEAK HOUSE」にて懇親会を開催。参加者同士が一週間以上の行程を共にする中で育まれた信頼関係は、今後の協業や共創をより強固にする基盤になると確信しています。

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