SAP Business Oneでクエリジェネレータを使ってみよう

SAP Business Oneでクエリジェネレータを使ってみよう

SAP Business One2024.08.05

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クエリジェネレータについて

クエリジェネレータは、SQLのクエリエンジンが採用されたツールであり、ユーザ独自のクエリ登録に使用することができます。
このツールはSELECT文の作成専用ツールとなっていますので、追加(INSERT)、更新(UPDATE)を行うSQL文作成には使用することはできません。
クエリジェネレータを使用すると、ユーザのニーズに合わせたクエリを一つの入力画面で作成することが可能です。
作成したクエリは保存することが可能で、一度保存したクエリは『クエリマネージャ』画面からすばやくアクセスできます。
また、保存したクエリは変更することも可能です。
『クエリジェネレータ』画面を開くには、メニューバーの「ツール→クエリ→クエリジェネレータ」を選択します。

クエリ作成例

クエリジェネレータの機能を2つの例を用いてご紹介します。
まず、先日のコラムでご紹介した「在庫&倉庫ステータス」のリストを作成します。
下の画像は、SAP Business Oneのクエリジェネレータ画面です。
赤枠にテーブル名を入力し、Tabキーを押すとテーブルの項目が一覧表示されます。

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緑枠のテーブル項目一覧から表示させたい項目をクリックすると、青枠内の「選択」項目に追加されます。
左下の「実行」を押すとクエリが自動作成されます。

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作成されたクエリは下の画像のオレンジ枠内に表示され、クエリの実行結果は黄緑枠内に表示されます。
また、作成したクエリは右下の「名前を付けて保存」をクリックして保存することができます。

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次に、実行時に日付範囲を指定して伝票を表示させるクエリをご紹介します。

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上の画像はクエリジェネレータでクエリを作成している画面です。
水色枠内のように、[%1]と入力した箇所がクエリ実行時に検索欄になります。
「実行」を押すと下のような画面になり、転記日付で売掛請求書の検索をかけることができます。

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保存したクエリの実行方法

保存したクエリはクエリマネージャから実行することができます。
下の画像はクエリマネージャの画面です。
実行したいクエリを選択して「OK」ボタンを押すか、ダブルクリックすることでクエリを実行することができます。

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今回の例では、クエリジェネレータを用いて在庫一覧と日付選択した売掛請求書一覧を表示させましたが、
他にも取引先ごとや伝票番号ごとの伝票一覧もクエリジェネレータを用いて作成することができます。

今回は、SAP Business Oneのクエリジェネレータについてご紹介させていただきました。
今後も様々な機能をご紹介させていただきますので、ご参考にしていただきますと幸いです。