SAP Buiness OneのUIをカスタマイズしよう

SAP Buiness OneのUIをカスタマイズしよう

SAP Business One2024.08.19

SB column

SAP Business Oneの各マスタ、各伝票にはあらかじめ多くの項目が用意されていますが
SAP Business Oneを運用していくうちに、使用していない項目が表示されているため、マスタが見にくいや
ユーザ様独自の管理番号を振り分けたいなど、標準で用意されたものから、カスタマイズをしてほしいといった
要望が多く出てきます。

そこで、今回はSAP Business OneのUIをカスタマイズしていこうと思います!

例として、今回は取引先マスタをカスタマイズしていきます。
※その他のマスタや伝票に関しても同じ方法で変更可能です。

以下の画像がSAP Business Oneの標準として表示されている取引先マスタになります。

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まずは、項目の非表示や配置変更についてです。
「管理」→「ユーティリティ」→「UI設定テンプレート」からテンプレートの作成、ユーザへの割当を行えます。
テンプレートの名称を決定し、書式にはカスタマイズを行う書式をプルダウンから選択します。
すると書式の行を選択すると[フォームUI編集]ボタンが押せるようになります。

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[フォームUI編集]ボタンを押すとUI編集モードとなり、カスタマイズを行えます。
後は非表示にしたい項目を右クリック→非表示と選択することで項目を非表示にすることが出来ます。
以下画像の例では[統一連邦税ID]という項目を非表示にしています。

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非表示にしたい項目全ての設定が終わり次第、マスタ上で右クリック→保存を選択し、ウィンドウを閉じます。

このまま終了しても問題はないですが、項目を表示にしたことにより、
マスタが歯抜け状態になってしまい綺麗に項目が並んでいません。

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どうしても気になってしまう方はUI編集では項目を非表示にするだけでなく位置の調整や
項目の高さを変更することが出来ますので表示されている項目の位置を変更したり、上下の項目の高さを調整することで
ある程度綺麗なUIにカスタマイズできます。
今回は[注釈]の位置と高さを調整して違和感の無いようにカスタマイズしました。

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UIカスタマイズが出来たら、[割当ユーザ]タブに移動し、カスタマイズを割り当てたいユーザを選択すると
選択したユーザに適用されます。

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次にSAP Business Oneの標準項目に無い独自の項目を追加したい場合についてです。
対応方法としては2つあるかと思います。
1.標準項目の使用していない項目を名称変更して流用する
2.新たに項目を追加する

1.SAP Business Oneの標準項目を流用する方法
UI編集モードにし、流用しても問題のない項目名の上でCtrl + ダブルクリックをします。
すると「テキスト変更」といったポップアップが表示され[新テキスト]の入力をすることが出来ます。
以下の画像は[ID番号2]という標準項目の項目名を[事業者登録番号]変更しています。

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新テキスト入力後に更新ボタンを押し、UI編集を保存すると項目名が変更されます。

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2.項目を追加する方法
SAP Business Oneでは、標準で入力枠が不足している場合は、自分で入力枠を追加することが出来ます。
追加した入力枠は画面の右側に表示されます。

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追加された項目については、別枠ではなく、マスタ内に移動させることも可能です。
また、追加項目の形式についても、プルダウンから選択する形式や、長いテキストを入力させるような形式等
様々な形式が用意されています。
以下の画像は、追加項目の全てを新たに作成したタブ内に表示するようUIをカスタマイズしたものになります。

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今回は簡単にSAP Business OneのUI編集について紹介させて頂きました。
他にも様々な機能や強みをもっているので、今後のコラムも読んでいただけたら幸いです。

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