「うちの会社は大丈夫」と思っていた経営者が情報漏洩で直面した現実。実際の事例から学ぶ
セキュリティ2026.05.14
従業員50名規模の製造業での典型的なケースです。長年勤務してきた営業担当者が退職を申し出た後、退職日までの期間に、普段はアクセスしない顧客データベースに繰り返しアクセスし、顧客リストや価格情報を自分のUSBメモリやクラウドストレージにコピーしていたことが後から判明しました。
発覚のきっかけは、退職した社員が競合他社に転職し、以前の顧客に同じ条件での提案をしてきたという取引先からの連絡でした。しかし、操作ログが残っていなかったため「誰が・いつ・どのデータを」持ち出したかを証明できず、法的対応も難しい状況になりました。
教訓: PC操作ログがあれば、退職直前の異常なデータアクセスをリアルタイムで検知・記録できます。「何もなかった」ではなく「こんな操作があった」という事実の証拠を残せます。
IT保守を外部委託していた企業で、委託先のエンジニアが作業完了後も認証情報を使い続け、業務データに不正アクセスしていたケースがあります。作業の都度、アクセスログを確認していなかったため、数ヶ月にわたって気づかなかったという事例です。
教訓: 外部委託先の作業は、踏み台サーバー経由で記録する仕組みを整えることで、「誰が・いつ・何をしたか」を把握できます。
悪意ある不正ではなく、善意の「うっかり」による漏洩も多くあります。顧客情報を含むファイルを誤って個人のメールアドレスに送付してしまった、私物のUSBに誤ってコピーしてしまったというケースは、中小企業では珍しくありません。
教訓: 操作ログの記録は、故意の不正だけでなく「うっかりミスの早期発見」にも役立ちます。
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