AI-OCRとは?特徴やメリットを解説

AI-OCRとは?特徴やメリットを解説

その他2025.02.26

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AIを活用して業務効率を上げたいと考える人は多いものの、実際に成果を出している人は少数派なのかもしれません。そこで目を向けていただきたいのは、今回ご紹介するAI-OCRです。

このコラムでは、AI-OCRとは何か?どんな特徴やメリットがあるのか?についてポイントを解説いたします。AI-OCRについて興味を持ってもらうきっかけとなれば幸いです。

AI-OCRとは?

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AI-OCRとはOCRAI技術を加えたものです。

では、OCRとは何でしょうか?OCRとは、Optical Character Reader(またはRecognition)の略で、光学文字認識機能のことを言います。

光学文字認識機能とは、画像データのテキスト部分を認識し、文字データに変換できる機能のことです。

 

OCRを活用することで、これまで人間が手動でデータ化していた処理をより簡単に行えるようになりました。

一方、OCRはあらかじめ定義されたルールや形式的なフォーマットを基に変換を行うため、書体やフォーマットの異なる文書や手書き文字などを読み取るのが難しいという課題もありました。

 

AI-OCRは、従来のOCRでは難しかった上記の課題に対応しています。

機械学習によって大量の文字データを学習し、さまざまな文字の特徴やパターンを学習するため、より柔軟な文字認識が実現できるようになっています。

 

AI-OCRでは読み取り位置や項目もAIが検出できるため、帳票フォーマットの設計をせずに項目を抽出することが可能です。

活字や定型書類の読み取りはもちろん、従来のOCRが苦手としていた手書き文字や非定型書類の読み取り情報も自動でデータとして抽出できます。

 

AI-OCRを使えば、データ入力の手間やミスを減らし、業務効率化と生産性向上を実現できるのです。

AI-OCRを利用する3つのメリット

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AI-OCRを利用するメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。

  • AIによる高精度な文字認識
  • 定義レスであらゆるフォーマットの帳票に対応
  • 基幹システムやRPAとの連携で業務を自動化

AIによる高精度な文字認識

従来のOCRは、あらかじめ設定された帳票定義の範囲内でしか文字を認識できませんでした。一方AI-OCRの場合は、読み取ったデータを蓄積し反復学習することによって、文字認識率を高めていくことができます。

例えば、手書き文字の識別は一人ひとり癖が違うため正しく認識できないことも多いですが、特徴を学習するAI-OCRであれば、トライアンドエラーの学習を繰り返すことによって正しく認識できるようになっていきます。

さらに、AI-OCRは前後の文脈から類推し文字を識別できるため、従来のOCRよりも格段に高い精度で文字を認識できます。

定義レスであらゆるフォーマットの帳票に対応

従来のOCRは、文字の読み取り位置や項目の詳細定義を行わないと、文字を認識することができませんでした。一方AI-OCRでは、AIが文字の読み取り位置や項目を識別してくれるため、ユーザーは紙の資料をスキャナーに読み込ませるだけで、帳票の項目とテキストデータを抽出することができます。

請求書・納品書・発注書など、フォーマットの異なるあらゆる帳票において、AI-OCRは定義レスで対応することができるのです。


基幹システムやRPAとの連携で業務を自動化

AI-OCRでは、「読み取った情報の項目は何か」「入力に必要な情報は何か」などもAIが識別し、データとして抽出することができます。この特徴を活かして、従来は人間が情報を認識して手動で対応するしかなかった基幹システムへのデータ入力作業などは自動化させることが可能です。

また、RPAAI-OCRを連携させることで、紙帳票からデータを抽出し、データ入力や集計などデータ出力後の後工程となる業務を自動化することもできます。

AI-OCRを選ぶポイント

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さまざまなベンダーがAI-OCRサービスを提供していますが、ここでは自社に合う製品を選ぶために注意すべき5つのポイントをご紹介します。

  • 読み取り対応力
  • トライアル
  • セキュリティ
  • サポート体制
  • 料金プラン

読み取り対応力

まず、AI-OCRを使って読み取りたい情報は何かを明確にすることが大切です。

特に、帳票の中に手書き文字が含まれている場合、手書き文字の認識精度が重要な選定基準になります。

また、データ入力の効率を考慮すると、情報を補正する機能にも注目すべきです。例えばAI-OCRツールの中には、読み取り時に誤読が発生した際に自動補正できる機能(※)があるので、後から手作業で修正する手間を省くことができます。

 

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トライアル

多くのベンダーは製品導入前に無料のトライアル機会を提供しています。正式導入した後にやりたいことができないとわかるのは避けたいものです。トライアルは必ず実施し、事前に文字認識の精度を確認するようにしましょう。

セキュリティ

AI-OCRが読み込む文書には個人情報が含まれていることが多いです。検討中のツールはセキュリティ対策がどこまで行われているのかを確認するようにしましょう。

例えばソルパックの提供するAIReadというAI-OCRツールでは、脆弱性対策・ユーザー認証・暗号化など実施しているセキュリティ対策を仕様書にまとめ、ユーザーに開示しています。

サポート体制

導入後のサポート体制も欠かせない評価項目です。サポートの提供時間帯・対応言語・サポート方法(電話・メール・チャットなど)といった基本情報は必ず確認しましょう。

さらに、導入時のトレーニングや伴走支援サービスなど、立ち上げフェーズのサポートがどこまで可能なのかもベンダーに確認が取れると尚良いです。

料金プラン

AI-OCRの料金プランはサブスクリプション型と買い切り型に大別されますが、主流はサブスクリプション型です。課金体系は、サブスクリプション型の中でも従量課金制月額固定料金とに分かれます。

選択の際は、月に何枚読み込むのかという利用量や一年を通じての利用頻度を念頭においてコストシュミレーションを実施し、最適な料金プランを選択できるようにしましょう。

また、利用環境がクラウドなのかオンプレミスなのかによっても予算は変わってきます。プランによっては別途サーバーを調達する必要があることに注意しておきましょう。

ソルパックがおすすめするAI-OCRツールは「AIRead」

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ソルパックの提供するAIReadは最新のAIを搭載し、定型・非定型を問わずあらゆる帳票を読み込み、データ化することが可能です。

生成AIによる定義レスOCR機能に加え、抽出精度を高めるための便利なフォーマット定義作成ツールも利用できます。

AIReadはオンプレミス型・クラウド型・LGWAN型の環境を用意しており、料金は読取枚数ごとのコース制となっています。利用者様の環境に合わせ柔軟にコースを選択いただくことが可能です。

 

AIReadの詳細については以下のページに記載しています。

AIRead | ソルパックコーポレート

まとめ

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AI-OCRを使えば、画像内にある文字情報を認識し、テキストデータとして出力することができます。AIのおかげで従来のOCRよりも文字認識率が向上しており、フォーマットが異なる帳票にも柔軟に対応できる点が強みです。さらにRPAや基幹システムと連携すれば、後工程であるデータ入力作業まで自動化できます。

 

さまざまな種類のあるAI-OCRソリューションの中でも、ソルパックの提供するAIReadは定型・非定型問わずあらゆる帳票に対応できるカバー範囲の広さを持っています。実際のツールがどのように動くのか見てみたい場合は、まずはお気軽にお問合せいただければと思います。製品説明からデモンストレーションまで対応させていただきます。

SOLPACが選ばれる理由

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