昨年夏頃、Treck社のTCP/IPスタックに複数の脆弱性が発見され、多くの企業に影響を与えたのは記憶に新しいと思います。
この脆弱性は、データ漏洩やアプリケーションの誤作動、外部からの侵入を可能にするなど様々な潜在的なリスクをはらんでおり、非常にリスクの高いものと報告されています。(当脆弱性はTreck社によりすでに修正されたバージョンが配布されています)
この脆弱性の問題の1つとして、さまざまな機器・ソフトウェアなどで使用されており、影響が広範囲におよんでいるのに、ユーザーにはその認識がないという点も挙げられます。
IBM iで稼働するソフトウェア・ミドルウェアでも使用されているという情報もございます。
元来、脆弱性が少なく、正しく運用すればウイルスリスクもほとんどないと言われてきたIBM iですが、昨今のオープン技術の取り込みにより、様々なリスクを抱えてしまう懸念がございます。
上記のような外部ツール・ソフトウェアに起因する脆弱性もそうですが、IFS領域のウイルス感染もそういったリスクの1つとして近年着目されています。
オブジェクト指向のIBM i OSはもともとウイルスに感染するリスクはありませんでしたが、WindowsやLinuxなどと同様の階層構造を持ちPASE作業領域として使用されるIFSはウイルスを保菌してしまうリスクを抱えています。
IBM i上で稼働するウイルス対策製品StandGuard Anti-VirusはIFSがウイルスの保菌者となるリスクを抑えることが可能です。
独自のエンジンではなく、PCアンチウイルスとして有名なMcAfeeのエンジンを使用しており、製品としての信頼性も非常に高くなっております。
ウイルス感染による情報の漏洩や、システムのロックなどは、業務にもおおきな影響を与えますが、それ以上に積み重ねてきた企業の信頼を一気に失ってしまう可能性もあります。
IBM iは対策しなくていいというわけではありません。
ぜひこの機会に、IBM iのIFSのウイルス対策を検討されては如何でしょうか。
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