まとめ
あくまでも個人的な感想となりますが、今回の比較調査で、海外の状況は非常にスピーディーかつ自由であると感じました。反面日本の状況は慎重で安心感があると感じました。
言語の違いによるハードルの高低差はあるとは思いますが、海外の企業はそれぞれの独自判断で有効と感じた新しい技術や環境をスピーディーに取り入れることに積極的な印象です。
ただし、それは各々の企業に様々なサービスや技術が入り混じることを意味しますので、企業内あるいは企業間の協調に際しては若干の不安を覚えます。
逆に、日本の様に新しい技術や環境の採用に慎重である姿勢は、枯れた技術の安定性という非常に大きな恩恵を受けられるのは事実ですが、企業にとって有益な機会を損失する可能性も十分に考えられます。
拙速すぎる先進性はリスクを伴いますし、巧遅すぎる保守性も利益を減じます。
保守性の持つ安定感を確保しつつ先進性の持つ利益を享受するためには、一足飛びに新技術の導入に踏み切るだけではなく、架け橋となるサードパーティー製品等の活用も選択肢のひとつになるかもしれません。
例えば、日本と海外の動向比較ではありませんが、アイマガジン株式会社の『IBM iユーザー動向調査 2022』に記載されている
- 『IT部門が参画すべき短期・中期的な経営課題』
- 『検討中・導入予定のセキュリティ対策』
上記の2つのアンケート結果について考えてみます。