4)『GoAnywhere MFT』を利用した対応策
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GoAnywhere MFT』は、企業内外で発生する全てのファイル転送やファイル共有を一極集中で制御するMFT(Managed File Transfer)ソリューションです。
データのセキュアかつ自動的な移動を『中央集中型』で管理するMFTの核として機能します。
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GoAnywhere MFT』は、通常であれば分かりにくく煩雑になりやすいSSL証明書やSSHのペア鍵の設定や管理を、簡単かつ強力にサポートするだけに留まらず、FTP、SFTP、FTPS、HTTPS等の様々な通信プロトコルに対応し、Webブラウザベースのクライアント・ツールでファイル転送をシンプルかつ分かりやすく行える上に、それらユーザーの活動を監視して、誰が、いつ、どのファイルに、どんな操作を行ったかのすべての社内外のファイルのやり取りを監査可能にするレポートの出力までサポートします。
また、単に通信プロトコルに対応していると言うだけではなく、FTPサーバーは勿論のことSFTPサーバーや、それぞれのクライアント機能も内蔵していますので、それらのサーバー機能やクライアント機能をIBM i側で個別に準備・運用する必要がありません。
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GoAnywhere MFT』を導入して設定するだけで、容易に目的のサービスの利用が可能になります。
さらに、通常の場合に必要となるバッチ・プログラムの編集や新規作成には、簡単かつ直感的な操作感のGUIツールで対応が可能です。
このツールを使用することで、SSHコマンド等を意識することなく業務の置き換えができるようになっています。
それ以外にも、ファイルが監視対象領域に生成された時点でファイル転送を実行する『処理の自動化』や、定められた時刻に指定ファイルの転送を実行する『スケジュール機能』、認証情報を暗号化して製品側で管理する『認証情報の管理機能』等がありますので、接続時のIDやパスワードをバッチ・プログラム内に記載するリスクを大いに低減できます。
IBM iでセキュアなファイル転送を実現する際に問題となる面倒な設定や管理を簡単に行えて、かかる手間を大幅に削減できることが本製品導入の魅力となります。