FTPS クライアント

GoAnywhere MFTTM は、パートナー間、およびエンタープライズサーバ間において安全にデータを転送するためのFTPSプロトコル(SSL/TLSを介したFTP)をサポートします。認証は、クライアント証明書、サーバ証明書、パスワードがサポートされています。GoAnywhere MFTは中断されたファイル転送の接続再開、自動再試行などのオプションにより、FTPS配信の保証を支援、また、成功したファイル転送の整合性を確認します。

GoAnywhere MFTのFTPS 機能

  • X.509証明書を使用し、クライアントおよびサーバの両方のシステムを認証
  • パスワード、および証明書を使用したデュアルファクタ認証
  • 信頼された証明書、または自己署名による証明書をサポート
  • 標準的なFTPコマンドセットをサポート
  • ファイルの取得、転送、削除、移動
  • ディレクトリの作成、変更、名称変更
  • カスタムコマンドの実行
  • 一回の接続において複数ファイルを転送
  • バイナリ、ASCIIモードの自動選択
  • パッシブ、アクティブ接続をサポート
  • ユーザー定義の設定により、接続の再試行、中断されたファイル転送の自動再開
  • チェックサムアルゴリズムCRC-32、MD5を使用した、ファイルの整合性確認
  • ファイル名の接尾、接頭語などの定数、およびタイムスタンプや変数
  • ポート範囲設定
  • SOCKS、HTTPプロキシのサポート
  • タイムスタンプの保存(オプション)
  • ファイルのアクセス許可変更(認可されている場合)
  • ファイル転送失敗時のEmail、テキストメッセージ、システムメッセージによる警告
  • FIPS 140-2 Compliance モードは、強力なNIST認定の暗号化アルゴリズムのみを利用
  • NATファイアウォールを介して接続するために、CCC(Clear Command Channel)を使用する機能

FTPSリソース設定

FTPSサーバを単純なドロップダウンメニューから選択、再利用可能なリソースとしてGoAnywhere MFT管理画面で事前に定義することが出来ます。たとえば、データベースファイルからレコードを取得し、CSVファイルにデータ変換、FTPSサーバにCSVファイルを転送(PUT) するといったプロジェクトが定義可能です。

ファイルフィルタリング

FTPを介してファイルを転送、または受信する際、フィルター条件を使用して特定のファイルを除外、もしくは含めるといった選択が可能です。

  • ワイルドカード(例:trans*.txt、*.xls)
  • 正規表現
  • 日付、時間範囲
  • サイズ範囲
  • プロジェクトに渡された変数

FTPログ

監査およびコンプライアンス要件を満たすために、GoAnywhere MFTの全てのFTPパーミッションの監査証跡(ログ) が生成されます。管理画面より、プロジェクトごとにログ詳細のレベルを制御できます。詳細は全ての発行されたFTPコマンド、FTPメッセージ、転送されたファイル名などにより構成されます。UDP、TCP接続を使用し、ログメッセージをシスログサーバに送信可能です。

X.509 証明書の管理

GoAnywhere MFTではX.509証明書を管理可能な、総合的な証明証マネージャーが提供されています。この証明書マネージャーは、証明書の作成、CSRの生成、返信されたCAのインポート、信頼された証明書のインポート、証明書の表示に使用することが出来ます。これらの証明書は、GoAnywhere MFTにて、FTPSおよびHTTPS送信の自動化に利用することが出来ます。証明書マネージャーは取引先パートナーと共有するために、証明書をエクスポートすることが出来ます。

FTPSのサポート基準

GoAnywhere MFTは以下のFTPS基準をサポートします。

 

SSL/TLS バージョン

  • SSL 2.0
  • SSL 3.0
  • TLS 1.0
  • TLS 1.1
  • TLS 1.2

 

接続タイプ

  • 明示的なSSL (AUTH SSL およびAUTH TLS)
  • 暗黙的なSSl

 

暗号(対称キー暗号化アルゴリズム)

  • AES-128
  • AES-192
  • AES-256
  • DES
  • RC4
  • トリプルDES (DESede)

 

認証と鍵交換アルゴリズム

  • ディフィー・ヘルマン(Diffie-Hellman)
  • DSA
  • RSA

 

ハッシュアルゴリズム

  • MD5
  • SHA1

 

証明書キーストア形式

  • JKS (Java のキーストア)
  • PKCS12