GoAnywhere MFTは、様々なビジネスプロセスを実行するための60以上の内蔵タスクが含まれます。ファイルの受送信、データ変換、ファイルの暗号/復号化、圧縮/解凍、データベースと相互作用するタスクが含まれます。また、ネイティブコマンドの実行、プログラムの実行、電子メールの送信、ファイルコンテンツの検索および置き換えなどのタスクが使用できます。

 

また、プロジェクト内で使用するために、カスタムタスクを構築することが可能です。特殊なプロセス、ERPシステムに接続やその他の独自のインターフェイスを利用しているアプリケーションには特にこの製品が役立ちます。一連のステップを実行しているプロジェクト内でマルチタスクは連鎖することができます。例えば、相手パートナーからXMLファイルを検索することをプロジェクトで定義することができます。

ビルトイン作業の概要は以下の通りです。

MQメッセージ

 オープンMQセッション  MQ(JMS)サーバーとメッセージキュー(MQ)セッションを開く
 MQメッセージ送信  MQサーバーにメッセージを送信
 MQメッセージ取得  MQサーバーからメッセージを取得
 コミット/ロールバックMQメッセージ  セッションを閉じる必要なくプロセスかロールバックが可能
 MQセッションを閉じる  MQサーバーとセッションを閉じる

ネイティブ呼び出し

 IBM iコマンドとプログラムを実行  IBM i(iシリーズ)機器のコマンドかプログラムを実行 
 ネイティブコマンドを実行  GoAnywhere MFTによるアクセス可能なシステムのコマンド(executable、スクリプトなど)を実行

圧縮

 Zip  圧縮、パッケージ化し、必要に応じて標準Zip形式でファイルを暗号化
 UnZip  ZIPファイルの解凍
 GZip  標準的なGZIP形式での圧縮
 GUnzip  GZIPファイルの解凍
 Tar  標準的なTAR形式でのファイル加工
 Untar  TARファイルの解凍

データベース

 SQL  データベースサーバー(セレクト、更新、挿入、作成、削除、呼び出しなど)がサポートしているSQLステートメントを実行。このタスクは様々なファイルのフォーマットや送信が可能なデータベーステーブルからデータを抽出するのに特に役立ちます。また、取引パートナーとやり取りされているファイルからのインポートにも便利です。

データ変換

 CSV読み取り 
 CSVファイルの読み取りとデータベースにインポートなど、別のタスクで使用できる生成物を出力
 CSV書込み
 CSV形式ファイルへ変換
 Excelファイルの読み込み
 Excelファイルの読み込みと、CSVフォーマットに変換など、別のタスクで使用できる生成物をアウトプット。Microsoft Excel 95, 97, 2000, XP, 2003, 2007, 2010, 2013 workbooksに対応
 Excel書込み
 MicrosoftのExcelファイルに変換可能。Microsoft Excel 95, 97, 2000, XP, 2003, 2007, 2010, 2013のファイル形式に対応
 パスワード保護されたExcel
 パスワードで保護されたxlsx形式のドキュメントへ暗号化
 固定幅の読み込み
 固定幅ファイル形式の読み込みと、XML形式に変換など、別タスクで使用できる生成物のアウトプット
 固定幅の書込み
 固定幅ファイル形式への変換
 フラットファイルの読み込み
 フラットファイルの読み込みと別のタスクで使用できる生成物をアウトプット
 XMLの読み込み
 XML文章からのデータ読み込みと、一つ以上の別のタスクで使用されているアウトプット
 XMLの書込み 
 XML文章に変換。スキーマとDTD validationの複雑なXMLストラクチャーを生成するため。例として、指定のヘッダと詳細レコードをXML文書内で合わせる事が可能
 行セットの変更
 行データやレコードの修正

Eメール&SMS

 メールの取得  POP3やS/MIME の暗号化を問わないIMAPサーバーからのEメールを取得
 メール送信   S/MIME 暗号化を問わないSMTPサーバーを通じたEメール送信。ファイル添付にも対応
 SMS送信   SMSゲートウェイを通じたSMSテキストメッセージの送信

暗号化

 PGP復号化  標準的なOpen PGPを用いたファイルの復号化
 PGP暗号化  標準的なOpen PGPを用いたファイルの暗号化
 PGP署名  Open PGPを用いた秘密鍵のファイル署名
 PGP認証  Open PGPを用いた公開鍵のファイル認証

ファイルシステム

 チェックサム  MD5, SHA-1, SHA-224, SHA-256, SHA-384, SHA-512などのアルゴリズムを用いたファイルのためのハッシュ値を作成
 コピー  ネットワーク共有と同じようにローカルファイルシステムにファイルやディレクトリーをコピー
 移動  ファイルやディレクトリーを移動
 削除   ファイルやディレクトリーを削除
 名前変更   ディレクトリー内にある複数のファイルの名前を変更
 ディレクトリー作成   ファイルシステムに新しいディレクトリーを作成
 検索と置き換え  ファイル内の文字列を検索し、別の値に置き換え
 マージファイル  複数のマージファイルを一つに統合
 ファイルリストの作成  ワイルドカード、サイズ、日付などのフィルタ条件に基づいたファイル一覧を作成。このファイルリストは別のタスクでも使用可能

FTP

 FTP  ファイル転送FTPサーバーや他のFTPコマンドを実行するためのFTPサーバーに接続
 FTPS  SSL / TLSを利用したファイルを転送するためFTPSサーバーに接続
 SFTP  SSHを利用したファイルを転送するためSFTPサーバーに接続
 SCP  SSHを利用したファイル転送をするためSCPコンポーネントサーバーに接続
 セッションを閉じる  FTP又はFTPSセッションを閉じる

ジョブコントロール

 モジュール呼び出し  プロジェクト内の別モジュールでルートを制御 
 プロジェクト呼び出し  GoAnywhere MFTの同じインストレーションでプロジェクトを実行
 リモートプロジェクトの呼び出し  GoAnywhere MFTの異なるインストールに別のプロジェクトを実行
 条件   条件を評価し、それに応じた処理フローの決定を実行
 モジュール終了  条件が達成された場合にモジュールを終了
 プロジェクト終了  特定の条件が達成された場合にプロジェクトを終了

その他

 行セットの終了
 行セットを手動で閉じるのではなく、終了時にプロジェクト次第で処理
 ワークスペースの作成  ジョブ実行中の間にファイルを保持しておく一時的なデレクトリーを作成
 ワークスペース削除  いつでもジョブのワークスペースを削除
 トリガーイベントを拒否  トリガー前イベントと呼ばれている。受け入れや配信ファイルを停止する機能は、ファイルのウイルススキャンやDLPを行う時に便利
 印刷   ジョブのログ内に特定ユーザーテキストを書き込むことが可能
 エラー発生  別のモジュールへのジョブや経路制御を中止するように使用でき、プロジェクト内のエラーを生成
 変数設定  新たな変数の値を割り当て
 SNMPトラップ  SNMPサーバーへトラップを送信
 タイムスタンプ  現在の日付と時間をプロジェクト内の様々なタスクで利用可能。カスタム書式は日付や時間の設定方法を示すように定義できます。

Web

 AS2  適切なステートメントを使用してメッセージを送信(別ライセンス)
 GoAnywhere HTTPS  GoAnywhere MFTプロダクト内のHTTPSサーバーからデータを送受信
 GoDriveへのアップロード  ユーザアカウントのGoDriveへファイルをアップロード
 GoFast
 GoFastサーバー間のファイル転送を高速化
 HTTP  ファイル転送、又はウェブサービスの呼び出しにHTTPプロトコルを使用
 HTTPS  ファイル転送、又はウェブサービスの呼び出しにHTTPS(SSHを用いたHTTP)プロトコルを使用
 ICAP  アンチウイルスやDLP機能を実行することができるICAP対応サーバーにファイルを送信
 セキュアフォームレスポンス  Return a custom success for fail message when a Secure Form is submitted.